日本映画の1960年代は独立作品が結構ありました。
この映画もその一つで、当時の映画製作会社5社では、採算が取れないと絶対製作されなかったでしょう
心中天網島 1969年 ATG
監督 篠田 正浩
出演
岩下 志麻 中村 吉右衛門 小松 方正

近松門左衛門の同名原作を斬新な演出で映画化した篠田正浩監督初期の傑作。
紙屋治兵衛は女房子供のある身でありながら、遊女小春と深く馴染んでいた。
ついには妻子を捨て小春と情死しようかという治兵衛の入れ込みように・・・
『死にとうない。一緒になりたいだけや・・・』と涙し、狂ったように身体を求め合うシーンが、小春を刺し殺し、黒子の手助けによって治兵衛が首を吊るラストシーンを際立たせています。
近松浄瑠璃、
この映画がこの年のキネマ旬報で一番に評価されました。
この年ATG という5社以外で創られる映画が結構ありました。
監督 篠田 正浩 はこの時代の潮流「日本ヌーベルバーグ」の監督の一人
松竹に多く、大島渚、吉田喜重などと新企画映画に挑戦していました。
実験映画としてみましたが、エンタメとしては無理な感じでした。
リアリズムなのか幻想なのか
そんな谷間の表現だったように思いました。
この年の映画橋のない川
男はつらいよ(第1作)
少年 大島渚 BOX1
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